ゴーストハント 2

復刊2冊目。アルバイトとしてナルの仕事を手伝うようになった主人公の麻衣。夏休みの間に舞い込んできた依頼は、とある洋館に住む一家から。家の中で物がいつの間にか動いていたり、変な物音がしたりするとの事で、調べる事になったのだが...と言う展開。
大変面白かったです。これは素晴らしい。1巻とはまた違った面白さ。1巻は科学的に現象を解析を進め、最後の方まで起こった事件が心霊現象なのか、それとも違うのかが分からない形で進みましたが、2巻は割と早い段階から心霊現象と断定して話が進みます。前巻のようにてっきり科学の側面から攻めていくのかと思っていたので、この展開は良い意味で裏をかかれました。これが怖い。古い洋館が舞台な上に、心霊現象の中心にいるのが8歳の子供と、その子が持つ人形。起こった現象はポルターガイストで、大きな人的被害は出ないのですが...それでも充分怖かった。ただでさえ人形って苦手なのに...相手が何を望んでこの現象を起こしているのか分からないままに続く展開が、物凄くゾクゾク来ます。主人公が明るい性格をした女の子なので、その元気な所にどれだけ救われた事か。
前巻でも出てきた巫女さんや坊さんも再登場。もう出てくる事は無いと思っていたのでビックリ。と言う事はほぼレギュラーか...。個人的には巫女さんが好きです。それほど実力は無いのに、強がっている所とか最高です。話としても、終盤にはナルを巡ったラブコメめいた展開まであって、完全ホラー一辺倒と言う感じじゃないのも良いですね。暗くなり過ぎず、明るくなり過ぎず、絶妙なバランス感覚。ホント、読み始めたら最後まで止まらず読んでしまう面白さです。再来月も楽しみ。