それゆけ! 宇宙戦艦ヤマモト・ヨーコ【完全版】 2

ヨーコ完全版の2冊目。富士見版の3巻と4巻に当たる、『桜月夜のシンデレラ』と『さいはてのメリーゴーランド』を収録。
『桜月夜のシンデレラ』は当時から大好きな話で、こうして何年かぶりに読み返してもやっぱり大好きな話でした。宇宙に浮かぶ巨大な桜と言う設定自体が凄くロマンがあって素敵な事に加え、その下で行われる、TERRA/NESS合同のパーティ。ドレスに身を包んだヨーコが、その雰囲気もあって非常にミステリアスな魅力に溢れて見える所が大変良いです。フーリガーとのダンスシーンとか、彼の戸惑う理由がとてもよく分かる。また、テンツァーと綾乃の関係も、ここから始まったんだよなぁ。テンツァーくんの小物っぷりも相変わらずだ。
『さいはてのメリーゴーランド』も好きな話でした。一面海の世界でのシルヴィーとのバトルが見ものだったのに加え、やっぱり世界設定に強く惹かれるお話でした。島宇宙間のセイレーンの設定と、ヨーコの立てた仮説が凄い。現代世界から見れば技術レベルがはるか先まで進んだ30世紀の世界で、こんなにも不思議なロマンに満ちた話が出てくるとは...。技術が進歩してどれだけ世界が広がっても、オールドタイマーの謎が残る限り、こう言った驚きは尽きませんね。本当に何者なんだろう、オールドタイマーって。
ここまでは本編が続けて収録されていますが、次あたりから外伝のoptシリーズも混ざって来るのかな? 楽しみです。