花守の竜の叙情詩 3

シリーズ完結。前巻から大分間が空いたので、話を微妙に忘れていたのですが、読んでいる内に思い出しました。無事に完結して何より。
テオバルトを助けるために、自分の記憶を捧げたアマポーラ。欠けた記憶に苦しむものの、テオは何もしてあげられない...と言う展開がとても辛かったです。支えようと近づけば、失った記憶を刺激してしまうし、かと言って、キャンディットは未だアマポーラを狙っているので遠くに行く訳にも行かない。アマポーラとテオバルト、互いが互いを思いやったが故の結果がこれと言うのは、何とも言えない気分にさせてくれました。
しかし、無くした記憶や思い出は戻らないけれど、また積み上げる事は出来る。キャンディットやロゼリーとの話に決着をつけ、アマポーラとエレンとの人生を歩む。ラストは綺麗に大団円でした。あの歌は何度読んでも良いものですね。良かった。