GENEZ-5

傭兵育成校・海神学園に通う主人公達のお話・5冊目。今回は、幾つかの事件を振り返る形で語られる短編集。
ユキナが海神学園に来たばかりの頃の話とか、七湖が学園に来て謙吾を巡っての三角関係とか大小色々な事件が繰り広げられます。本編ほどの派手な戦闘は無いですが、その代わりに普段は見られない日常的な部分が沢山書かれていて良かったです。日常パートを読んで、一応高校生なんだよなぁ。本編では高校生離れした活躍をしているので忘れがちになるけれど。恋も遊びも一生懸命な姿を読んで、そんな当たり前の事を思い出しました。とても短編集らしい短編集で面白かったです。
しかし、こども学長の可愛らしさが凄い事になってますね。前巻でもそうだったけど、セルジュに対する気持ちが随所に滲み出ていてどうしようかと。謙吾を巡るユキナと七湖の関係もニヤニヤ出来るけど、セルジュの事になると途端にモジモジしていつもの調子が出せない学長の可愛らしさとは比較になりません。ただ、幸せになってくれると良いけど、その未来があんまり想像出来ないんだよなぁ。本編の行先もきになりますが、こっちの関係の行先も同じぐらい気になります。続きが読みたい!