グレートロード 祥星少女リクの冒険

友野詳朝日ノベルズから新作発表。
大陸を東西に結ぶ街道「グレートロード」。そのグレートロードを旅する少女・リクと、同じく旅をする青年・兵六が出会い、大きな事件に巻き込まれていくお話。
天から降る星の力を身に宿したキャラが活躍し、グレートロードと言う道が舞台でも、影響範囲は道だけに限らず、国同士の争いと、果ては仙界まで関係してくるかなり壮大な世界観。大きい上にしっかりと固まっている世界観が良かったです。兵六中心で話が進むので、主人公は兵六なのかと思いきや、サブタイトルを読む限り主人公はリク。序盤から中盤はリクがあまり目立った活躍をしなかったのですが、終盤は一気に話の中心に。想像以上に頭の良いキャラでした。あんまりヒロインって感じがしないので、主人公で良いんだろうな。
しかし、凄く久しぶりに友野詳の文章を読みましたが、変わってないなぁと言う印象を強く受けた1冊でもありました。風呂敷の広がり方とか、何故か感じる独特の読みにくさとか。ホント変わってない。