デュアン・サーク2 14

『デュアン・サーク』シリーズ、今度こそ最終章。上巻です。
闇魔の軍勢との最終決戦、膨大な数のモンスターを相手に、エベリンは陥落の危機。そんな国を挙げての決死の総決戦に、各地から応援が駆けつける。それはデュアンの長い旅、その過程で知り合った信頼の置ける仲間達。ベッタベタな展開なんですが、それが本当に良かった。徐々に仲間が集い、反撃の形を作っていく展開はグッと来るものがあります。
あとがきを読んで知りましたが、デュアン・サークの1巻が出てから14年。ずっと読んでますが、キチンと数字で見ると凄い時間ですよね。作中でデュアンの旅は14年も経っていませんが、リアルタイムで追いかけていた身としては、この巻で集った仲間達の絆はこの14年をかけて築かれたもの。この巻で自分が味わった面白さ、その幾分かはこの年月による補正が強烈に掛かっていると思います。でも、それも読書の醍醐味の1つなんじゃないかな? なんて思ったりもしました。
残り1冊、心して待ちたいと思います。