なれる! SE 2

シリーズ2冊目。今回はシステムを運用するOS部とのやりとりがメイン。開発であるSE部とOS部は犬猿の仲で、その中でもOS部の新キャラ・梢と室見さんの仲は最悪。とある事情から梢と主人公が仲良くなり、室見さんは面白くなくて...と言う展開。

とても面白かったです。SEの世界には縁遠い生活を送っているので、前回同様、今回起きた問題もどの程度現実味を帯びているのか分かりませんが、読んでいて普通にも白いレベルにまとまっているのが良かったです。専門的過ぎても理解出来ずに苦しむし、簡略化し過ぎても緊張感が無いし、上手いバランスだなぁと思いました。また、新キャラの梢さんも、とても良い感じ。最初は主人公に怯えていたのに、あるキッカケからコロッと態度が変わってベッタリ。お怒りになる室見さん相手に一歩も引かず立ち向かう展開がとても好みです。ラブコメしてる...!!
そして主人公の工兵。かなり優秀な人ですね。自分がこんな状況に放り込まれたらとか考えると、やっていける気がしないんだけど...見事な人間関係調停能力。現場よりも部署間の調整とかの仕事をした方が重宝がられるんじゃなかろうか。本人は望んでなさそうだけど。
...しかし、まさかSEを題材にした小説でバトルが始まるとはなー。世の中奥深いです。