アクセル・ワールド 6

シリーズ6冊目。災禍の鎧に侵食されているシルバー・クロウ。七人の王が一同に介し、シルバー・クロウに下された裁定は、1週間以内に災禍の鎧を完全に浄化する事。出来なければ、その首に賞金がかけられてしまう...と言う展開。
物凄く熱かったです。これはヤバい。本当にヤバい。シリーズ中、最高の盛り上がりだと思いました。このゲームをクリアする方法はレベル9の王を5人狩ってレベル10になる。これしか存在しないと思っていて、エグい設定だ...と思っていたのですが。リアル世界で皇居の位置に存在する、無制限フィールドの城。明確にクリア条件として明らかにされている訳ではないけれど、この城を攻略したらクリアなんじゃないか? と提示された時の衝撃と言ったら!! このゲームの制作者は絶対意地が悪い...と思っていたのに、一気にロマンが溢れてきました。ほぼ無限に広がる世界の中、超強力な4匹のエネミーに守られた城。もうワクワクが止まりません。
相変わらず王たちの仲は良くないし、災禍の鎧と暗躍する加速研究会の存在が常に不安を煽り、ISSキットなるものの登場で、戦いの有様が歪んでいく。悪意がそこかしこに満ちている世界だけど、こうして時折、ロマンに満ちた一面を見せる。それがとても魅力的に感じます。
また、終盤の展開が猛烈に熱い。新キャラとして加わった、かつての黒のレギオンの一員・アーダーメイデンを救うため、強大な敵に一致団結して挑む。その目的も、災禍の鎧に侵食されたハルユキを救うためにはメイデンの力がいるから。全ては仲間のため、互いが互いを助けて進む展開が本当に大好きです。そしてブラック・ロータスが心意を全開にして放った一撃、その技名に「うぉぉぉおっ!!」と思わず叫びそうになりました。すんごい興奮した。これはアレと関係がある...と思って良いのかな?
と言う訳で、猛烈に面白かった1冊でした。しかし続きは来年とか...ここでお預けは勘弁!!