神明解ろーどぐらす 3

下校を楽しむ事に情熱を注ぐ主人公と、それに付き合う女の子3人のお話の3冊目。今回は夏休み突入編。
前回で主人公への恋心に目覚めた丹下さん。いつも通り連作短編風味の構成なのですが、割と彼女が主役な感じ? ことある事に主人公を意識する様子が伺えて、猛烈に可愛かったです。夏休み突入と言う事で、これまでみたいに一緒に下校する事が出来ない。主人公は下校を楽しむために補講を受ける事にし、頭が良くて受ける必要の無い丹下さんはわざわざそれに付き合う...とか、健気過ぎて読んでいて悶えました。
そして、千歳のかつての友達で今は行方不明と言われている女の子・留萌について、衝撃の事実が明らかに。ある意味定番と言えば定番ですが、このタイミングでこの要素が足されるとは思いもよらず。
しかし一番のビックリポイントは、やはり終盤の夏祭りでしょうか。丹下さんが主人公への告白を決意し、機会を伺っている所へ...まさかの急展開。修羅場? 修羅場なの!? と読んでいてテンションが上がりまくり。このまま甘い展開が続くのかと思っていたのですが、そんなに単純なものじゃ無かったです。この展開は素晴らしい。拗れる予感しかしないよ!!
これまで仲良く下校していた4人の関係が、これでどうなってしまうのか不安で仕方ないけど、それが楽しみでもあります。次の巻に激しく期待。