幻想譚グリモアリス 6

シリーズ完結。冥府の混乱が落ち着き、最後の戦いへ。地獄が溢れ、天国の登場から途端に話が大きくなって、一体何処へ向かうんだろう...と言う気がしたのですが、終わってみれば大団円でした。鈴蘭にアコニットの兄の話もキッチリとまとまって、残された伏線は全部回収。綺麗に終わっていて良かったです。
強敵を相手に持ち前の頭脳と並々ならぬ決意と覚悟で挑んだ誓護の活躍が凄かったのですが、個人的にはアコニットが素晴らしかったです。絶望に暮れている鈴蘭と対峙し、説得する。昔のアコニットならここまで出来ただろうか...と思うと、凄く成長したなぁと感慨深くなりました。また誓護に対する気持ちも、遂にここまで素直になったか...と思うと、何か嬉しい。これまでもずーっとデレっぱなしだったけど、それでもこのラストにはニヤニヤせざるを得ませんでした。良かった良かった!!
富士見ミステリー文庫の頃から合わせて9冊。最後まで楽しめたシリーズでした。満足。