神明解ろーどぐらす 2

学校からの「下校」を愛し、その時間を精一杯楽しむ事に燃える主人公が、とある事から主人公と仲良くなった3人のヒロインと下校時の寄り道を満喫するお話の2冊目。今回はゴールデンウィーク明けから夏休みに入るまでの期間のお話。下校が大好きな主人公にとっては、祝日が無いこの期間こそがゴールデンウィーク。「ゴールデンウィーク10」と名付け、皆がそれぞれ下校時の目標を決めて、それを達成しようとする展開でした。

面白かったです。丹下さんがメッチャ可愛い。目標として定めたのは「昼休み、放送部でやっている放送に寄せられた相談事に全て答える」と「誰かを好きになる」の2つなんですが...レギュラーの男子が主人公しかしないこの作品、丹下さんの恋の相手は決まったようなもの。どんな風に恋におちるのかなぁとワクワクしながら読んでいたのですが...これが素晴らしかったです。主人公の目標は「皆の目標が叶うようにサポートする」事で、自分の望みを一旦我慢して応援に回るって、なかなか出来そうで出来ないよね。すんなりとこの行動を選択出来る主人公は普通に格好良いですね。これは惚れるだろう。
そしてラスト。芽生えた恋にウキウキしている丹下さんの可愛らしさが最高でした。恋してると輝いてる...と思う一方、千歳と主人公の距離感に微妙に不安を感じている様が切ない。メインヒロインが千歳である以上、丹下さんにとってはどうにも報われない結末が待っている気がしてならないんだよなぁ。幸せになって欲しいけど...どうなる事やら。