だから僕は、Hができない。

死神と契約し、死後の霊力を引き渡すのと引換えに生きている間に色々とサポートしてもらう事が一般化している現代日本が舞台。主人公はひたすらにスケベな男子高校生。ある日、特異者と呼ばれる霊力の高い人間を探しに来ていた死神・リサラととある事情で出会い、彼女に協力するのだが、霊力を渡すと一時的にだけど性欲が減衰してしまい...と言う展開。
普通のエロコメ。超美人のリサラに下心満載で協力する事を決めたは良いものの、霊力を渡すと性欲が著しく減ると言う設定のお陰で、美味しい場面でも生殺し状態...と言うのは面白かったです。しかしリサラの設定的にお嬢様タイプで突き進むのかと思いきや、意外とフランクでとっつきやすかったり、主人公がエロい割には「女の子は無条件で大切にしないと!」と言う信念を発揮していざという時はちょっとだけ格好良かったりと、バランスが良いのだか悪いのだか良く分からない展開に、読んでて戸惑いました。
結局、リサラが探している特異者って主人公の事なんだろうけど、いつ気付くのかなぁ。と言うか、何で気付かないんだろう。このラストの展開で気付かないのは、ちょっと気になる。ひたすら凡人呼ばわりしてるけど、明らかに違うよね...。それとも、本当に違うのかなぁ。