東京レイヴンズ 1

あざの耕平の新シリーズ。
多発する霊災を祓うために陰陽師が活躍する日本を舞台に、名門・土御門家の分家の息子・春虎が主人公。陰陽師としての才能に欠け、普通の高校生として暮らしていたが、幼馴染で土御門家次期当主・夏目が陰陽師の学校から夏期休暇で帰ってきた。この2人、過去に色々とあって...と言う感じに話が進みます。

面白かったです。まだ導入なので、本番はこれからな感じですが、それでも普通に楽しめました。かつてとある約束を破ってしまった事で、仲がギクシャクしてしまった主人公とヒロイン・夏目。その関係は相変わらずなのですが、今回、夏目を狙って起きた事件を通じて距離が縮まる展開は良い感じ。主人公と普段つるんでいる、もう1人のヒロイン・北斗の無邪気な可愛さも良かったし、キャラは皆立ってました。
逆に陰陽師としての話が本格的になるのはこれからでしょうか。今の所は導入だけで、色々と伏線が張られまくってますね。ラストで今後の方向性が書かれてましたけど、この方向に進むとラブコメ的にも陰陽道的にも面白くなりそう。
...しかし、最後まで読んで「あーそういう事か」と思った人も、もう1回最初から読むと良いです。2回目は最初から最後までニヤニヤが止まらない。次の巻からが非常に楽しみ。早く読みたい!