神と奴隷の誕生構文

電撃の新人さん。主人公は若き神様。戦争をしている2つの国のうち、皇女であるヒロインが属する、負けそうな方の国に力を貸して勝利に導く。その理由は、「国同士で争っている場合ではない」から。最初は半信半疑なヒロインだったが...と言う感じに話が始まります。
他の世界を侵略する事で発展を遂げてきたアルマダートと言う世界があって、その世界による侵略を防ごうと奔走しているのが主人公。そのために同じ世界の中で争っている場合ではないと、ヒロインの国の戦争に干渉し、まずはこの世界の中を一つにまとめようとする...と言うお話です。帯に「ファンタジー」と銘打ってあったので読んだのですが、これはファンタジーじゃなくてSFだよなぁ。
確かに主な舞台となるのは、角の生えた種族と羽根の生えた種族が戦争をしているファンタジーな世界観ではあるのですが。主人公が元いた世界は高度に技術が発展していて、更なる発展のために他の世界を侵略する。この辺の設定は想像していたファンタジーからかけ離れていて残念でした。ただ、どう言った過程で人間だった主人公が神様になったのかはわかりませんが、主人公とヒロイン達の話に限れば確かにファンタジー。かなり展開が早い感じはしましたが、この部分は結構楽しく読めたのは良かったです。
しかし、ファンタジーとSFが混ざっている事よりも、一番面食らったのは設定があり過ぎるぐらい色々とあった事でしょうか。読み終わるまでに、何度も「マジで?」と突っ込みを入れたくなった...。もう少し展開がユックリだったらかなり楽しめたのかも。