ごくペン! 3

マムシ学園を舞台とした任侠学園コメディの3冊目。これにて完結です。
凛子の発案で卒業の迫った3年生のために、林間学校とスキー合宿と修学旅行と卒業旅行を一度に行う旅行イベントが決定。向かう先は津軽海峡

面白かったです。1巻に比べると2巻はそれほどでも無かったのですが、この3巻はとても楽しくて良い感じ。電車の中で読んでいたのですが、思わず何度か噴き出してしまいました。不意打ちのようにアホな展開が飛び込んでくるものだから、堪えきれない...。小ネタのお馬鹿っぷりが最高。主人公も天才のはずなのに、この学園色に染まってきたと言うか何と言うか。ツッコミが冴えるだけでなく、本人自身が馬鹿をやる勢いでした。そしてお馬鹿な展開だけでなく、終盤には熱い展開もあって、こっちも良かったです。所々でホロリとさせられました。
また、ラブコメ方面も加速。鈴音が急接近して心穏やかでない凛子、と言う構造が切なくて良かったです。ちょっと展開が早いようにも思えましたが...最終的にどうなったのかは読んでのお楽しみ。
しかしエピローグは残念な感じ。これで終わりって事を後書き読むまで気づかなかったし。途中まで凄く良かっただけに、最後が余計に残念に思えました。これで続きが出るならアリな終わり方だと思うけど、シリーズ最終巻だもんなぁ。

こんな感じの1冊でした。所々思う事がありつつも、総じて満足です。次回作にも期待。