バッカーノ! 1710

久々の『バッカーノ!』新刊。1710と言う事で、今回は1705の続き。ヒューイとエルマー、そしてモニカ。この3人を中心としたお話。
面白かったです。今でこそヒューイは何を考えているのか良く分からないキャラになっていますが、こんな過去があったなら、おかしくないなぁと思えてしまう。そのぐらい衝撃的で辛い内容でした。
過去に体験した悲惨な事件をきっかけに世界を恨んでいるヒューイが、モニカと出会い、不器用ながらも恋を始めたと思ったらこの仕打ち。幸せの絶頂から突き落とされ、一縷の希望が見えた所で、目の前でそれが消え失せてしまう。辛いとか哀しいとかそんな言葉では表しきれないよなぁ。まさしく絶望。さらに、モニカはどんな気分だったんだろうか? と思うと、やるせなさが倍増しますね。あの笑顔に嘘は無いけれど、だからこそ余計に哀しい...。

次は1711だそうで。遂に錬金術師達が船に乗るとの事。今回の事件の真相もかかれるみたいだし、とても楽しみです。