疾走れ、撃て! 4

少年少女が異世界から来る未知の怪物との戦争に駆り出されるお話の4冊目。
ブコメの加速が止まらない。夏期休暇中に海軍へと出向していた主人公と虎紅、その2人を追いかけて海軍へついて行ったミズキ。設定的に魔導士と杖の関係にある以上、主人公と虎紅の関係は切っても切れないけれど、それで諦められるぐらいならヒロインが2人いても仕方ないですよね。食い下がるミヅキが切なくて良い感じでした。
何が切ないって、虎紅もミズキも、お互いを認め合っている所。互いが相手の事を毛嫌いしていれば、ここまで辛い印象も受けなかっただろうに...。小隊長と部下と言う関係である以上、仲良くしないと命が危険なのは間違いないのですが、そんな打算を遙かに越えた位置でお互いを尊重しているのが良いですね。ラストの展開、最高でした。
また、新キャラとして、虎紅の双子の妹が登場。姉との差が色々と面白かったです。今後も度々出てきそう。ミズキの立ち位置も大幅に変化したし、続きも楽しみです。