純愛を探せ! 3〜4

姦淫と虚言を司る魔神・カルマが純愛を求め、そして人間の少女・カナデに恋に落ちるお話、4巻で無事にシリーズ完結。
3巻でカルマの隠し子? を名乗る女の子が登場したり、魔王の娘・レイラ姫の猛烈なアタックがあったりと、なかなか思うように恋愛が運ばなかったカルマですが、どんな状況でもカナデを愛し続ける。自分の司る本質まで否定し、命すら危うかったのに、最後まで貫き通した姿勢が素晴らしかったです。コメディとしての面白さに純愛を貫く熱さが加わって、良いお話でした。
しかし、なんで4巻は短編集になったんだろうなぁ。3巻のあとがきで告知されていたとは言え、かなり残念。カルマやサブキャラ達の過去を知る事が出来たのは良かったけれど、肝心のカナデとの話は最後に少しあっただけ。綺麗に終わっていたけれど、ラストはもう少しガッツリと2人の話を読みたかった...。