ストラトスフィア・エデン

謎の生命体「D」に襲われた人類。「D」に対抗するべく作られた飛行兵器のパイロットとして国連空軍に所属する少年・カナタが主人公。同世代の男女4人で、学校に通いながら「D」との戦いに備えて訓練を続けていた。ある日、学校に1人の少女が転校して来た。その少女、数々の大事故に巻き込まれながらも奇跡的に毎回生き延びてきたせいで「災厄の魔女」と呼ばれており...と言うお話。

学生が軍に所属して未知の生命体と戦う話と言うあらすじを見て、あらすじにガンパレっぽい雰囲気を感じたので購入。未知の生命体のお陰で陥った絶望的な状況から這い上がる...みたいな話なのかなぁと思っていたのですが、全然違いました。泥臭さが全く無くて、凄く透き通った雰囲気のある作品でした。
「D」との戦いのために選ばれただけあって、主人公はどこか浮世離れした雰囲気のある少年。性格は温厚なんだけど、まとっている雰囲気が儚い感じ。優しいし良いキャラなんだけど、何を考えているのか分からないと言うか...どこか怖いです。そしてヒロインは「魔女」と呼ばれ周囲から敬遠されて居場所が無い。けど主人公に比べたら幾分人間味があった気がします。今回はその2人の出会いが話の中心で、「D」との戦いはあまり中心では無いように思えました。
「D」は目に見えて恐怖を抱くような化け物ではなく、どちらかと言えば抽象的な感じのする敵。単純な怪物ではなく、侵略には何かしら目的があるんだろうけどそれも良く分からない。作品の雰囲気もあって、全体的に敢えて言うならエヴァとかイリヤっぽい気がしたのは自分だけでしょうか。どちらもそれほど好きじゃない自分としては、この作品は肌に合わず。続きはいいかなぁ...。