火の国、風の国物語 9

前巻が物凄い所で終わっていたので、とても続きを楽しみにしていた1冊。アレスは一回お休みで、今回はフィリップが大躍進する展開。
フィリップの活躍っぷりがもー読んでいて辛い辛い。ここぞとばかりに勢いを増してやりたい放題。最初このキャラが登場した時は、どこからどう見てもかませ犬ポジションだったのですが、気が付けば話の中心に。調子乗り過ぎだろう...!! と憤りを覚えるぐらい、裏に表に活躍。彼の策謀に嵌ってドンドン厳しい立場に追いやられ、居場所が無くなっていくアレスの姿が哀しいです。アレスはアレスで、もう少し自信を持てよ!! と突っ込みたくなるぐらいの有様なので、これはこれで読んでて辛い...。
しかし王道を貫く作品なだけに、彼がこのまま活躍するとは微塵も思っていません。アレスは必ず復活する事でしょう。一度挫折して立ち直った英雄はさぞかし強いんだろうなぁ。あとがきで次の巻のサブタイトルを読んで奮えました。これは期待せざるを得ない。楽しみ楽しみ。