メグとセロン 5

シリーズ5冊目。今回の主役はセロンの親友・ラリー。夏休み明け、下級生の女の子から突然告白されて...と言う展開。

素晴らしかったです。交流の全くなかった後輩からのいきなりの告白どう考えても裏があるんですが、それを分かった上で付き合うことにしたラリーに拍手。軍人として名門のヘップバーンの家系に生まれ、自らも軍人になる事を望んで心身共に鍛錬しているとは言え、終盤の展開は切な過ぎて泣ける。話の展開は途中で読めるんですが、それを踏まえた上でラリーの言動が素晴らしくて面白かったです。まさに騎士ですね。
ラリー自身は涙を見せないし、最初から覚悟の上だった。そうと分かっていてもやっぱり哀しい。表面上は笑顔だった彼だけど、心の中はどうだったんだろう。最後のイラスト、哀しげだよなぁ...。