魔王城 四限目

シリーズ4冊目。隣国の策略にはまり、アプリールのした事が国中に知れ渡ってしまい、魔人達への風当たりは辛くなる一方。魔人を殺し、英雄にならんと、国中から人が押し寄せ義勇軍を結成し、さらに正規の軍隊までも出てくる中、エイゴと魔人の子供達の取った選択は...と言う感じの展開。

これは辛い。アプリールのした事は確かに悪い事だけど、それは間違っても国中の大人達から殺意を向けられるようなものじゃない。でも一度火のついた世論は止まらない。悪意に晒される子供たちの事を考えると哀しくなってくる。
しかし直接的な身の危険が迫る中、エイゴの取った決断には唸るしかありません。それしか道が無いのかもしれないけれど、子供たちのため、自ら茨の道を選ぶ覚悟は本当に凄い。彼の思いを汲んだ魔人の子供たちも、強くなったなぁ。辛いはずなのに、それでも自分達の居場所を求める。成長しましたね。特にユーニィの吐いた優しい嘘。これは泣いた...。

次の巻で完結だそうです。子供たちが幸せになる話だと信じて待ってます。