サクラダリセット 2

シリーズ2冊目。超能力者の集う街・咲良田を舞台に、記憶保持能力を持つ主人公と、世界を3日だけリセットする事が出来るヒロインのお話の続きです。今回は能力者たちを管理する管理局の重要人物「魔女」に主人公が呼び出されるところから話が始まります。

面白かったのですが、やっぱり怖い。1巻でも主人公の取った行動と決断に恐れを感じたのですが、2巻もやっぱり怖い。お話は綺麗にまとまっているし、凄惨な展開がある訳でも無いのですが、どうにも読んでいて危なっかしい感じがして怖いです。何となく、崖っぷちや薄氷の上で演じられている話を見ている気分です。表立っては普通の正確な主人公ですが、内に秘めた部分がどうも危険。自重も反省もするけれど、それでも自分の力と頭脳にそこそこの信頼を置いての行動が、読んでいてヒヤヒヤします。上手く行っているから良いものの、一歩間違えば盛大に躓いて大怪我しそう。
ラストも思わぬ方向に話が転がったし、この危うさはまだまだ続きそうですね。取り返しのつかない事にならなければ良いけど...。