漂う書庫のヴェルテ・テラ 2

シリーズ2冊目。読書が趣味で星導の力を振るう主人公と、無数の書物をその身に納めた万巻の書の化身である少女の物語の続きです。今回は主人公が昔の知り合いから命をねらわれる展開。前巻もそんな感じの展開でしたが、また別の知り合いから狙われます。

それなりに派手な展開もあるんですが、何故か地味な感じがするのが不思議。しかし、その分とても堅実な作り。テンポも良く進むので飽きないし、普通に面白かったです。
主人公と、文句を言いながらもピッタリと寄り添って離れないヒロインの関係が相変わらず良い感じ。主人公に近づく他の女性キャラに対して、微妙に覗く嫉妬めいた感情が素敵です。主人公の読書にかける情熱も物凄いし、相性ピッタリな2人ですね。また、新キャラ達もキャラが立っていて、安心して読めました。この調子で続いて欲しいです。ラストを読む限り、次の巻でも話が結構動きそうだし、楽しみ。