世界平和は一家団欒のあとに 9

超人めいた力を持つ一家のシリーズ9冊目。今回は最強の次女・七美がメインのお話。
相変わらず面白くて大満足。七美がとある惑星探索で見つけた1人の女の子を巡り、宇宙軍? と取り合いになる展開なのですが...家族や地球の平和の事を考えて、軍に真っ向から反抗する事が出来ず、桁外れの力を持っているのに身動きが取れなくなる七美。一見、傍若無人な感じにも見えるキャラですが、考える所はちゃんと考えてます。
そんな七美のジレンマに、キッチリと答える軋人と彩美がとても素晴らしかったです。どんなに力が強くても1人ではどうにも出来なかった事が、家族の支えで切り抜けられる。いつもながら、助け合う家族の絆って良いですね。
そして柚島さん。なんか、主人公とは熟年カップルのような雰囲気が滲み出ているんですが...いつ家族になるの?

こんな感じで、とても面白かった1冊でした。あとがきを読む限り、そろそろ完結のようで。どうまとめてくれるのか、今から楽しみです。