テスタメントシュピーゲル 1

富士見ファンタジア文庫の『スプライトシュピーゲル』と角川スニーカー文庫の『オイレンシュピーゲル』。2つの『シュピーゲル』を繋ぐ最後のシリーズ。身体の一部を機械化せざるを得なかった少年少女達が、その身体を使って犯罪者達に立ち向かう。『スプライト』シリーズの少女達は公安として、『オイレン』シリーズの少女達は憲兵として。立場は違えど、同じ犯罪を追うお話の最終章です。

ただただ圧倒された1冊でした。希望を掴んだかと思えばすり抜け、また掴んだかと思えば叩きのめされ。血と汗と涙にまみれ、それでも挫けない各キャラクタ達の活躍には、感動とかそんな次元を通り越して、打ちのめされた気分。本当に凄かったです。話の中心である子供達の覚悟と、それを支える大人達の覚悟にあちこちで泣きそうになりました。
ここまで凄いと、何気なく読むのは勿体無さ過ぎる。気合い入れて読まないと、シリーズ全部を読み終えた時に後悔しそうです。次の巻も本当に楽しみ。鳳...!!