火の国、風の国物語 8

シリーズ8冊目。前巻で大きな戦いが一つ終わり、今回は短編集っぽい作り。ジェレイドが反乱を起こした初期の頃の話や、ミーア、メリステル、オリビアディオール、モンフォード...等々、解放軍の主要メンバーが如何にしてジェレイドに関わるようになったのか? が語られる展開でした。
これまでアレスの活躍が物凄過ぎて、正直イマイチ目立たなかったジェレイドですが、やっぱり凄い人なんだなぁと再確認。国を相手取って反乱を起こすぐらいだから、並みの人間ではない事は百も承知のつもりだったんですが...どんだけ頭が回れば、ここまで用意周到に戦えるんでしょう。この活躍を見せ付けられれば、そりゃあ人も集まるか。

しかし、過去話が中心だったのでメインのお話は進まないだろうと思っていたのですが、最後の最後で凄い展開に。これは完全に予想外。話の展開が全く分らなくなりました。アレスどうするんだろう。凄く不安。と言うか、これジェレイドも王国も困るよなぁ。戦争の行く末よりもよっぽど気になる。続きに激しく期待。