無限のリンケージ 2

新人さんの2冊目。
トップリーグに昇格した主人公達のチーム。その勢いで活躍する...かと思いきや、途端に勝てなくなった。スポンサーから契約見直しの話すら上がり始め、何とかしなければならないのだが、次の試合は最強チームの一角を成す相手...と言う展開。

とても面白かったです。実力的には良い勝負を出来るはずなのに、何故か勝てない。原因が分らず、焦るチームと主人公。テコ入れとしてコーチが連れてきたのはまだ学生の女の子・セシリアで、サクヤは気が気じゃない。チームの不調に色恋沙汰も混ざってきて、二重の意味で混迷していたこの巻。最初は煮え切らない進み方をしているなぁと思いながら読んでいたのですが、終盤で一気に面白くなりました。
悩んでいた事が吹っ切れて、今まで以上に輝きを増した主人公の心意気と、それを真っ向から受け止めたディナイス。男と男の誇りがぶつかり合う。どちらも引かず、最後まで戦い抜いた所が最高に格好良かったです。難しい事は考えず、ただ戦う。単純が故にとても純粋に感じられました。
また、新キャラのセシリアは普通に良い子ですね。サクヤと喧嘩しつつも仲良くなっていきそうな予感。才能に恵まれた反面、孤独だったサクヤのこれまでの人生を考えると、これはとても貴重な出会いなんじゃないかと思います。恋敵っぽいけど、仲良くなると良いなぁ。

こんな感じの1冊でした。1巻に続いて2巻も面白かったので、今後が楽しみなシリーズになってきました。期待。