神曲奏界ポリフォニカ アドヴェント・ブラック

『ポリ黒』新刊。これにて一段落。マティアとマナガが抱えていた謎に、決着が着きます。

面白かった。本当に面白かった!
これまで、「いつ語られるんだろう...」と長年思っていたマナガの過去、そしてマティアの身体の謎。その全てが明らかに。マティアの奏でる曲が神曲では無いんじゃ? と言う疑いをかけられ、再審査が計画される一方、マティアに親しい人が襲われる事件が多発。事件を追ううちに2人の過去に迫っていく展開なんですが、終盤がとにかく怒濤の勢い。
これまでため込んでいたモノが一気に噴き出したかの如く、次々と明らかになる真相に、食い入るように読んでました。読み終わってホッと息が出るくらい。随分と緊張しながら読んでいた模様。でも、これまで読んできて良かったなぁと思わせてくれる、凄い展開でした。終章のマティア、本当に素敵だった...。
シェリカの活躍も良かったです。『ポリ金』では主役の1人だけど、その前にこんな事件に立ち会ってたのか。そりゃ強くもなるわ。
ただ、イラストはちょっと残念。本文との食い違いに、「あれ?」と思う所が。マティア、左右逆じゃね...? 気のせいかしら。

まんにせよ、これで一段落。本当ならこれで完結のはずだったらしいんですが、どうやら人気あるからまだ続くそうです。しかしどう続けるんだろう。これまで通り事件を追う展開になるんでしょうか? どうなるのか楽しみです。