白夢 2

シリーズ2冊目。山奥の高校を舞台に、霧と共にやってくる異世界からの怪物と戦うお話の新刊です。
過去の記憶が無く自分の出自に不安を感じる主人公とヒロイン・神楽。この辺の謎が話の肝なのかなぁと、勝手に思っていたのですが...もう一人のヒロイン・雪姫の一族が崇めてきた神様っぽいものが出てきて、霧や異世界の事とか主人公やヒロインの出自が明かされて行くのに、「おっ」と思いました。もう少し謎は謎のままで引っ張るのかと思いきや、意外に展開が早い。話が思っていた所とは違う方向に転がり始めたので、ちょっと面白かったです。タダの異能バトルには収まらない感じがします。
しかし...全体的に淡々としていて、イマイチ盛り上がりに欠けた気がしたのも確か。ただ、終盤の展開を読む限り、話はこれからさらに大きくなりそうなので、今後の展開に期待。