よめせんっ!

マサト真希の新作。
道端で拾った子猫を家に連れて帰るものの、翌朝いたのは美少女。「ねこがみ」を名乗り、主人公の氏神だと言う少女は、自分の出自に関する記憶を失っていた。力を取り戻すためには、氏子を増やさねばならず、そのために主人公の子孫繁栄が必要で、そこから嫁を探そう! と奮闘するのだが...と言うお話です。

マサト真希と言えば、『獅子の玉座』シリーズが3巻まで展開中で、あっちは熱い話がメインで美少女も殆ど出てこない作風なのですが、この作品は女の子のオンパレード。強烈にラブコメ補正が入っている感じなので、楽しめるかどうか不安だったのですが...面白かったです。
ちょっと世間からずれた感覚のあるヒロインと、裕福ではないけれど強く生きている高校生の主人公のコンビが良かったです。特に主人公が、状況に流される事無くシッカリと言うべき事は言って進む展開が好き。嫁探しをテーマに掲げてはいるものの、メインは主人公とねこがみ様達の交流で最後はキチンと良い話でまとまっており、満足でした。

しかし『獅子の玉座』が3巻まで出た所で新作と言う展開は、ちょっと気になります。この作品がシリーズ化するかどうかは分りませんが、なんとなく『スカイワード』と『ディフェンソル』の関係を思い出してしまう。『獅子の玉座』も続き出るよね? 出るよね? 出るよね...。