プシュケープリンセス

第5回MF文庫Jライトノベル新人賞・佳作受賞作。
主人公は高校生。ある日突如、1人の少女が目の前に現れた。その少女は異世界の住人を名乗り、主人公を「被憑依者」として選ぶ。人間に「憑依」して戦い、残った勢力の方が王位を継承すると言う異世界の王位争奪戦に巻き込まれた主人公は、最初は煩わしさから無視を決め込んでいたが、幼馴染の少女も巻き込まれていると知り、考えを改め...と言う感じに話が進みます。

微妙。後半に行くに従い、増えていく設定の多さに読んでいて疲れました。賞を取った作品だから当然だけど、1冊に全部詰め込まれているからなぁ。どうにも話の展開が早い上に情報量も多くて、一つ一つが印象に残らなかった...。しかし主人公の考え方は結構共感出来る部分があって、個人的にはお気に入り。極端なまでの自己中心的な考え方だけれど、あながち間違いじゃないよなぁと思いながら読んでいました。なので前半はそれなりに楽しく読んでいた分、後半の展開は余計に残念に感じました。もう少しゆとりを持って読みたかった。