ノブレス・オブリージュ 〜茅森楠葉の覚悟〜

  • Title : ノブレス・オブリージュ 〜茅森楠葉の覚悟〜
  • Author : 小松遊木 / Illust : 甘塩コメコ
  • ISBN:9784797357066 / GA文庫

第1回GA文庫大賞・奨励賞受賞作。《剣士》と言う資格がある現代日本が舞台。真剣の帯刀が許可される剣士の端くれであるヒロインと、歴史ある剣術流派の跡取りとして育ったヒロインがとあるキッカケで出会い...と言う展開です。
話の舞台は主に学校で、そこはお嬢様が集う女子高。誤解を恐れず分かりやすい表現をするならば、『マリみて』に剣術を足した感じでしょうか。山百合会の代わりに剣士で構成された学内自治組織ルミナス・フォースがあり、三薔薇の代わりに東西南北の四守護がいて、姉妹の代わりに剣士は従剣士を指名する。男性キャラは殆ど出てこなくて、四天王は生徒の憧れ的立ち位置。2人いる主役のヒロインは、四守護の従剣士。挨拶はごきげんよう

とっても微妙でした。似てる似てないは別として、どの設定も薄い印象が否めず。設定同士に矛盾は感じなかったけど、なんか薄い。またメインとなるのはキャラ同士の友情...なんだけど、これも展開が急な感じがしました。一人称で書かれているので、心情描写が少ないはずは無いんだけど...所々「なんでそーなる?」と突っ込みたくなりました。そしてラスト付近の剣術バトルでは思わず噴いてしまった。シリアスなシーンで笑う要素は無かったはずなんだけど、その技は流石に無いだろう...。