R-15 こんにちは、ぼくの初恋

シリーズ2冊目。一芸に秀でた天才のみが入学できる学校・閃学園。ポルノ作家としての才能を認められてこの学校へ通う事になった主人公を中心とした学園コメディです。
今回は上級生の罠にはまり、自分らの大切な物を人質に取られた上、取り返したければ自分の持つ才能以外の能力で課せられた試験に合格しなければならない...と言う展開。

先輩達のやり方がかなりの勢いで外道なので、読んでいて少しイラッと。1巻も先輩 VS 1年の対決で、2巻も同じ様な構成。先輩達の鼻をあかすような1巻と比べ、2巻は先輩達の挑発に乗った上で乗り越えようとする感じ。途中で諦めようとしたり、それでも立ち直ったりと、とても青春してました。

それは短期間の訓練で何とかなるのか...? と言う課題を、何とかしてしまう流れには少々都合の良さを感じなくもなく。抜け道的なものを見つけて何とかするのかと思っていたら、真っ向勝負だったもんなぁ。青春モノとしてはこっちの方が良いけど。たぶん気にしたら負け。

また、主人公を取り巻く恋愛模様が盛り上がってきました。ヒロイン2人構成で、クラスメイトの鳴唐さんと学園のアイドル的存在の謡江さん。主人公が気になっているのは鳴唐さんだけど、謡江さんの猛プッシュが凄い。そのお陰で、鳴唐さんの魅力が薄れ気味。このまま謡江さんが突き進んでくれると嬉しいんですが...そうはならないんだろうなぁ。

こんな感じの1冊でした。今気付いたけど、主人公がポルノ作家って設定、今回活用されたっけ...?