火の国、風の国物語 7
- Title : 火の国、風の国物語 7 緑姫憂愁
- Author : 師走トオル / Illust : 光崎瑠衣
- ISBN:9784829134443 / 富士見ファンタジア文庫
このシリーズを読んだ人の何人がこう思ったのでしょう。と言うか、思わなかった人がいるのでしょうか。
アレス強えぇぇぇぇっっ!!
何と言うか...強さもここまで来ると、最早ギャグですね。乾いた笑いしか出てこない。
今回は北の隣国との戦端が本格的に開かれるのですが、これが強い。敵の切り札であり、神の奇跡を起こせる姫巫女さまが起こしたとんでもない奇跡。「いや、これ無理だから」と思いながら読んでいたのに、それを強引に何とかしてしまうのがアレスの凄い所。ミーアの援護もあったけれど、それも霞んじゃうよなぁ。英雄の活躍にも色々ありますが...これは後世、神話になる。そう思わせてくれる戦いでした。アレスには一騎当千とか生ぬるい言葉だよね。
しかし、姫巫女さんの扱いが不遇過ぎる...。書かれていないだけで、お話の陰では無数の人が死んでるだろうし、戦争だから仕方ないのかも知れないけれど、仕方ないで済ませたくないなぁ...。