文芸部発マイソロジー 2

書いた事が本当になる「邪眼ノート」。そこに書いた神話の世界「クラフティア」の神様になって、他の神話世界からの侵略を防ぐ...と言うお話の2冊目です。

何でも有りの邪眼ノートですが、今回は話が派手。北欧神話にインドの神話、そしてクトゥルー神話が混ざってやり合います。ニャルラトホテプとロキが暗躍し、ラグナロクを迎える北欧神話の世界を救う事が出来るのか? と言う部分を中心に話が進みます。さらにシヴァまで絡んできて、もう何がなんだか。やりたい放題とはまさにこの事ですね。

しかし、そんなごった煮状態な話が面白い。と言うか、半分ぐらいラブコメです。創作した神話の世界で神様となり、世界を守る! と戦うものの、気が付けばラブコメ。主人公のハーレム状態が凄い事なってます。なんせ、味方は主人公以外皆女の子。入部した文芸部のやり方に納得出来ず飛び出して作った第二文芸部は、そんな主人公に惹かれた人間しかいない訳だし。いいぞもっとやれ! と応援したくなりました。
本人達は真面目に戦ってるんでしょうけど、どこかコメディの要素も強く、読んでいて楽しかったです。ニャル子さんネタとかダブルラリアットネタとか細かなネタに始まり、暑苦しいトールとか、あれこれ良い感じ。なんでも有りな世界観だからこそ出来る展開が素敵です。
ラストには気になる伏線もあったし、今後も期待大。