聖剣の刀鍛冶 7

シリーズ7冊目。前巻で絶望的な状況に叩き込まれた面々。都市へと帰ってきたセシリーがみたものは、帝国軍の悪魔や人外に蹂躙される街で...と言う展開。

冒頭から巻末まで、ノンストップでひたすら熱い展開のオンパレード。これは凄い。初っ端のセシリー&アリアのやり取りでいきなり熱さMAX。見開き挿し絵のインパクトが半端無いです。こんな最初から盛り上げといて残りをどうする積もり? なんて思ったのですが、完全に杞憂でした。
ハンニバルのアホみたいな強さに笑いながら唸り、リサとゼノビアの手に汗握る戦いにハラハラし、レジナルドの叫びに心動かされる。休む間も無い怒濤の展開が素晴らしかったです。本当に絶望的な状況なのに、誰一人諦めようとしない闘志が天晴れ。それでいてどのキャラも最初から強い訳では無く、怖いし不安だし心折れそうになる事もある。けどその度に仲間の支えや己の信念を思い出して踏みとどまるのが、とても格好良いです。
さらに、窮地の先にあるラストの2人のやり取りには悶えました。可愛いなぁおい。見事なバカップルぶりを堪能。ここに至るまでのやり取りがやり取りなだけに、一層可愛く見えます。さっさとちゃんとくっつけば良いのに。

こんな感じの1冊でした。そろそろ大詰め? なので、続きがとても楽しみです。