私立! 三十三間堂学院 9

シリーズ9冊目。今回は学内で開催される音楽祭を巡り、クラスの代表として仲間を集めて出場する事になった主人公。天才ドラマーに一緒に演奏を頼んだが、しかし人前では叩けないと言って拒絶され...と言うお話。

薄々気付いてはいましたが、このシリーズは自分の肌に合わない事を確信した1冊でした。かずちを筆頭として、どうにも人の話を聞かない...と言うか身勝手に感じるキャラが多過ぎる。ストーリーは良くても、キャラが好きになれないと肌に合わないですね。そういう意味で、かずちや花音が出てくるとテンションが下がる自分に気付きました。特にかずちだけは本当に何とかして...。そんなテンションで読んでいたら、過去のちょっとした事情を引きずってドラムを叩きたくないと言うゲストヒロイン・蕾花と、その才能に惚れ込んで何が何でも叩いて欲しいと勧誘しまくるあやのやりとりを読んで、「叩きたくないと言うなら放っておけば良いじゃない」とか思ってしまいました。一旦冷めてしまうとどんなお話でも楽しめん...。勿体無い事したなー。

しかし音楽に全く疎い自分としては、今回詳しく書かれていた楽曲に対する解説? が正しいのかどうかは分らないのですが、ただ1つ、それだけのものが書ける佐藤ケイの知識の豊富さに凄いなーと感心。後、これだけのメンバーを揃えて演奏されたラストの曲を聴いてみたい。