創立!? 三ツ星生徒会 3

3つの高校が合併して出来た新しい高校の生徒会を舞台としたお話の3冊目。今回は文化祭。予定よりも文化祭が急に1ヶ月も前倒しになり、準備に追われる生徒会の面々...と言うお話です。

面白かった!!
日程が前倒しになってただでさえ準備時間が無い所に降りかかる嫌がらせ。それでも文化祭を成功させようと必死に頑張る生徒会メンバーが物凄く格好良かったです。抱えた問題を団結して乗り越えていく展開が素晴らしかった!! 努力が報われていく様を読むのって大好きです。また、3人いる生徒会長の中で一番目立たないポジションにいるはずだった主人公が、いつの間にか中心になって進んでいく様も素敵。文化祭の準備では、生徒たちからの要望やら苦情を上手く処理し、揉めそうな生徒会をまとめ、ひたすら奔走する。地味な努力だけれど、それを見ている人はちゃんと見ているんだなぁと思わせてくれた内容でした。格好良い。

拗れまくった恋愛模様は文化祭のお陰で若干控えめ? なんて途中まで思っていましたが、読み終わってみれば全然そんな事ありませんでした。これは主人公、キツイ...。けど、あの間には割り込めない。多分本人も分っていた事だろうけど、それを目の当たりにしたらやっぱりショックだろうなー。読んでて切なかったけど、どこに収まるのか読めない展開は素晴らしい。葛城さんのフラグも気になるし...。

と言う訳で、非常に満足な1冊でした。続きにも超期待。