みにくいあひるの恋

日日日の新刊。
「恋の病」と言えば恋愛に悩む様子を指しますが、本当に「恋をすると死ぬ」と言う病が存在する近未来? が舞台。子供が生まれた時点で取替え、血の繋がらない異性の兄弟を意図的に作り、姉弟 or 兄妹間での恋愛を促進、「家族愛の発展系なら恋愛ではないので死なない」と言う理由の元、血の繋がらない親近婚でこの病を回避している...と言う設定。そんな中、普通の恋愛に憧れたヒロインと、彼女に惚れられた主人公のお話。

うーん、微妙。設定がどうにも受け入れられず、そのまま...。「恋をすると死ぬ病」と言う発想は斬新で良かったのですが、兄妹間の恋愛と他人同士の恋愛の差が分らず。細かい設定を気にせず楽しむのが良かったんでしょうけど、途中で一回気になり始めて、最後まで気になってしまいました。けど、この病気の設定は容赦無いよなぁ。自分の気持ちに正直になっても病気が待つだけだし、かといって気持ちを押し殺したら心が病気になる。ヒロイン、の他人を好きになってしまいそうになると意図的に嫌われようとする所は、非常に切なかったです。

しかし、これシリーズ化するのかな? あとがきを読む限りでは続きそうですが。微妙は微妙だったけど、ここで終わられても困る。最後まで読んで、「結局どーするの!」と叫びたくなったし。一応次も読む方向で。