僕は友達が少ない

平坂読の新シリーズ。
見た目ヤンキーで転校生な主人公と、美人だけど性格に難アリな同級生の女の子。とあるキッカケで互いに友達がいない事を知り、友達の作り方が分らない...と、友達を作る事を目的に立ち上げた「隣人部」に、これまた美人だけど性格大問題な同級生が入部。そんな3人を中心として、部室でワイワイ? 騒ぐラブコメです。

これは面白かったです。前作『ラノベ部』の様に短い話が何編か収録されているのですが、それぞれのネタが...なんつーか酷い。一体何度笑い転げた事か。使われているネタはゲームだったりラノベだったりするんですが、これが凄い事になってます。性格悪いヒロインが2人揃うとこーなるのか。特にギャルゲーの話と朗読の話は笑いが止まらなかった...。

ネタも面白かったのですが、キャラの立ち方も魅力的でした。メインの3人がとても生き生きとしているのが素敵。友達がいないとか言っていますが、君らもう友達だよ? 本人達は何故かそう思っていない様だけど。ヒロイン達が魅力的な事に加えて、主人公の存在感も良かったです。暴走する2人に振り回されがちですが、振り回され切らずに、肝心な所は締めるのが良い感じ。後、主人公の邪気眼妹も可愛いかった。時々出る素の振る舞いが最高でした。狙い過ぎだろう!
あ、自分は星奈派です。強気の癖にからかわると涙目になるとか、もうどうしろと。

今回はヒロイン2人がメインだった様に感じましたが、終盤を読む限りでは、今後はラブコメ方向にシフトしそうな雰囲気なので、続きが物凄く楽しみ。

...と言うかこの主人公、こんだけ恵まれてて何に不満があるんですかね?