世界平和は一家団欒のあとに 8

シリーズ8冊目。今回は軋人と柚島さんがメイン。それに祖父の部下である煉次と祖母の過去が絡んできて...と言う展開。

遂に柚島さんメインの巻! 主人公とのつかず離れずな微妙な距離感を保っていたメインヒロイン。傍から見ればもう両思いなのに、お互い素直じゃない...と言うか恥ずかしがって本音が出ない関係。これまで2人の仲にヤキモキしていたのですが、この巻はそんな2人がメイン...と言う事で、非常に楽しみにしていました。

帯に「お泊り」なんて文字があったから、一体何があった? なんて疑問に思っていたのですが...そう言う事ですか。柚島さんの意外な一面にニヤニヤしつつ、その後の主人公との展開に、さらにニヤニヤ。お互い意識しているのに、踏み出せない微妙な加減に、猛烈に悶えました。美智乃じゃなくても背中は押したくなるよね。

祖母の過去の話が絡んでくるので、柚島さん一辺倒な話では無かったのが少々残念でしたが、家族モノとしてはアリな気がします。血縁関係だけが家族では無く、心配してくれる人は他にもちゃんといるんだ...と言う事を見せつけてくれたのが良かったです。

これで各キャラメインの話は一通り終わったと思いますが、次からはどうするんだろう。どんな展開になるのか楽しみです。