荒瀬はるか、容赦なし!

ネクラ少女は黒魔法で恋をする』の作者の人の新刊。
退魔師の家系に生まれたものの、化け物退治を嫌い、落ちこぼれた男子高校生が主人公。高校入学初日に出会った少女・はるかに勧誘され、思わず入ってしまった部活「化学・物理部」。実はこの少女も退魔師で、部活の実態は化け物退治。はるかに振り回されるまま、化け物退治を手伝う事に...と言うお話。

これは微妙。ヒロインのはるかの性格が受け付けられませんでした...。タイトルにある通り、ホントに容赦無い。言葉巧みに主人公を部活へ勧誘し、入ったらこき使う。逃げようにも入部届が術の一部になっていて、逆らい続けると死ぬ。容赦無さ過ぎるわっ!! 読んでて流石に「無いわー」と感じてしまいました。主人公も主人公で、とにかくヘタレ。いきなりの処遇、しかも部活動の内容は自分が嫌っている化け物退治。少しは反抗するかと思いきや、殆どそんな事も無かったし...。また、いつの間にヒロインの事を主人公が好意的にとらえるようになったのか良く分からないまま、気が付けば打ち解け始めている人間関係に、あれ? と思ったり。終盤で少しは主人公とヒロインを見直したものの、それでも肌に合いませんでした。

しかし、ヒロインが黒タイ装備なのは素晴らしい。前作のヒロインもそうだったし、作者の好みだったりするのかなぁ。