RPG W(・∀・)RLD 2

シリーズ2冊目。RPGの世界に入ってしまった主人公とその友人が、元の世界へと戻る手段を探しつつ、世界で暗躍する教団と戦うお話。

ゲームの中で死ねば、現実世界でも死んでしまう。そんな状況の中、レベルだけはやたらと高い主人公達が、元の世界に戻る手がかりを探す訳ですが...なんと言うか、ひたすら主人公が万能。勇者を演じると作中で言い切っていますが、まさにそんな感じ。本当はただの高校生なのに、キャラのレベルに頼りきりにならず、チームで戦う事の強さを語り、周囲の人間に頼る事を知っている。己の欠点も把握していて決して驕る事無く、勇者たらんとして行動する姿がとても格好良かったです。数は力だ! と言い切る所が素晴らしい。ちょっと凄過ぎじゃね? と思わなくも無かったのですが、ここまでやってくれると、これはこれで楽しいですね。

しかし、共にゲームの世界に入ってしまった主人公のクラスメイトの鬱陶しさは相変わらず。1巻のラストで少しは格好良い所を見せたかと思いきや、2巻では逆戻り。けど、最後で綺麗にまとめるのもこのキャラなんだよなぁ。ラストまで読むと憎めないキャラになっているのがまた腹立たしい...。

と言う訳で、今回もそれなりに楽しめました。1巻より2巻の方が好きだなぁ。この調子で面白くなっていく事を期待。