神様のメモ帳 4

久しぶりな『神様のメモ帳』新刊。美少女ニート探偵・アリスと、その助手である主人公のお話の4冊目。今回は四代目がメインのお話。とあるインディーズバンドのプロデュースをする事になった四代目。大きな仕事だけに気合が入る平坂組だけど、かつて袂を分った四代目の親友が現れ、妨害をしていく...と言う展開です。

凄く面白かったです。四代目とナルミの繋がりがここまでとは思いませんでした。四代目と親友・錬次の仲を気にして、ガムシャラなまでに走り回るナルミが凄かったし、四代目も口ではキツイ事を言いながら、肝心の部分はナルミに託す。メールの下りが本当に素晴らしかった。ニート探偵団が動き出した瞬間もグッと来たし、そして終盤、ナルミの啖呵が凄い。全編通して、覚悟と友情とを、まざまざと見せつけれた気分。覚悟を決めた誤解から生まれた哀しい喧嘩の結末。最高でした。こういうお話大好き。

アリスも良い感じ。いつに無く活動的でビックリでした。彩夏にあれこれ教わり、少しずつ恥じらいを覚えていく展開が面白い。と言うか、あの無防備っぷりは単に知らなかっただけなのか...。テッキリ気にしていないだけかと思ってた。

と言う訳で、大満足な1冊でした。次の巻はいつ出るかなー。