ウェスタディアの双星 5

シリーズ新刊。今回は隣星の国でクーデターが発生。命からがら亡命してきた公女・シャーラを助けたが、アルにベタ惚れ。当然ローゼは心中穏やかでは無くなり...と言う展開です。

ローゼにライバル出現。あらすじを読んだ時、あのローゼに張り合うぐらいだから良い性格してないと無理なんじゃないかなーと思ったのですが、予想通りと言うかなんと言うか、結構な性格をしていて面白い。あのローゼが押されている...!! なんて思いながら読んでました。ローゼからするとかつて無い危機で、嫉妬に駆られ、心ここにあらずな状態が続く姿が可愛く見えてしまいました。不安に揺れている姿が見ていて素晴らしいです。これまで、ローゼってあんまり好きなキャラじゃなかったんですが、ちょっと見直したかも。しかしローゼの不安はそのまま戦闘にも響き、いつに無く苦戦する展開は辛かった。部下の生死にそのまま繋がる事だし、これはローゼ本人も堪えただろうなぁ。
ただ、途中からシャーラが蚊帳の外になってしまったのが少々残念。戦いになれば出番が無いのは当然だけど、もう少しアルとローゼの仲をかき回してくれるかと思ったのですが。次の巻でもまだ出てくるのでしょうか...。

ラストで某国が悪巧みしているっぽい雰囲気があったので、まだまだ平穏な世の中には程遠い様子。次はどうなる事やら。