イスカリオテ 3

シリーズ新刊。死んだ双子の兄の振りをして、英雄として振舞う事を余儀なくされた主人公のお話の3冊目。今回は諌也の親友を名乗る男が登場。聖戦で殉教したはずの男が何故生きている? と言う展開です。

相変わらず面白かったです。兄と親しかった新キャラにアッサリと嘘を見抜かれかかり、自分と兄の違いを見つめなおすイザヤが格好良い。最初は嫌々やっていた英雄家業だけど、護りたいものが増えたせいか、成長著しいのが読んでいて楽しいです。また一歩頼もしくなったなー。ヒロインの1人である玻璃も見せ場たっぷり。特に<獣>の方の人格が非常に良い感じです。普段の人格も悪くないけど、<獣>側の人格は何が望みなのかイマイチ謎なんだけど、その思わせぶりな態度と時折覗く素顔っぽい所に惹かれます。イザヤもあれこれ文句を言いつつ、惹かれているように見える...。当然表の玻璃の事もあるんだろうけど。

そして大本命・ノウェム。可愛過ぎるだろ!! 最早人形じゃありませんね。確かに身体はアンドロイドな作りだけど、精神は完全に恋する少女。イザヤの一挙一動を気にしている所が本当にいじらしい。読んでいて何度悶えた事か...。水着もあるしな!! 一番良かったのは、ラストのイザヤとのシーン。表情が目に浮かぶようだ。

こんな感じの1冊でした。面白かった! このシリーズ大好きです。