R-15

第13回スニーカー大賞・奨励賞受賞作。
主人公は高校1年生の男子...だが、実は天才ポルノ小説作家だった。その才能が認められ、天才のみが集う閃学園に通う事に。上級生主管で開催されたクラス対抗のオリエンテーションに挑むものの、癖のあるクラスメイトばかりでまとまりが無く...と言う展開。

面白かったです。設定が設定なだけに、どんな展開になるのか想像が付かなかったのですが、終わってみれば真っ当な青春モノでした。才能が才能だけに、入学早々に起こった女子寮覗き事件の犯人に勘違いされて女子から総スカンを喰らいながらも、気が付けばクラスの中心にいる主人公が良い感じ。その前向きな姿勢が良いなーと。先輩からの無茶な課題に対して、最初はいがみ合っていてまとまりが無かったクラスだけど、主人公の誤解が解けて一部の生徒が団結し、最後にはクラス全体がまとまる...と言う展開が普通に青春してました。

また、主人公を含めたメインの3人組が中々なアンバランスっぷりで面白かったです。ポルノ作家にプログラマー少女、そして数学者の男子。恋愛要素も若干ありそうだったので、どんな展開になるのかと思いきや...なにせ閃学園。「我が道をゆけ」と言う、某ファラリスの教えを髣髴とさせるモットーを掲げているだけあって、真っ当な恋愛関係にならなさそうなのが凄いところ。数学者は主人公との友情? に目覚めるし、プログラマー少女は百合に開眼しそうな勢いだし。どーなってんだ、この学校。面白いから良いけど。

所々微妙に展開が強引な気もしましたが、それでも面白かったので満足。続きが気になります。続巻の予定はあるみたいだし楽しみです。