ロウきゅーぶ! 2

第15回電撃小説大賞・銀賞受賞作の続き。再び小学校の女子バスケ部でコーチをすることになった主人公。今度は、クラス対抗の球技大会でライバルのクラスにバスケで勝ちたい...と言う思いに応えます。

スポ根度合いが減り、代わりに青春的な部分が増えた感じでしょうか。男子バスケ部の竹中くんと真帆の仲直り? がメインだったような。バスケ大好きな竹中が真帆に怒るのも無理のない話だけど、それでも話が進むに連れ、彼女のバスケにかける情熱に触れて態度が変わっていく展開は良い感じ。とてもわかりやすい竹中くんが好印象です。ひなたの前では格好付けたり、けど素直じゃなかったり...なんか微笑ましいわー。

しかし、個人的には1巻ほどの熱さが感じられなかったのが残念。1巻のカラー口絵にある文章で感動させられた自分としては、こうもあっさりと主人公がコーチに戻るのが...。それだけ智花が頑張ったと言う事なんだけど、もう少し時間をかけるのかと思っていたので、ちょっと拍子抜けしてしまいました。後、相変わらず主人公の姉にはイラッとさせられる...。

とは言え、これはこれで面白かったです。ラブコメ要素も少し増えてきた? とは言え、少なくとも主人公は教え子達を相手にしていないし、バスケ部の子達も恋と言うよりも憧れと言った方が良いレベルで懐いているし...と言う感じなので、本格的にラブコメへ突入する事はなさそう。と言うか、この設定でそっちに突入されたら危険過ぎる...。むしろ、主人公のクラスメイトな幼なじみが少しだけ登場したのですが、彼女が今後どう絡んでくるのかが気になります。今回は登場だけして、話には一切絡まず、気が付けばいなくなっていたからなぁ。

こんな感じの1冊でした。シリーズ化してくれて何よりです。続きにも期待。