とぅ うぃっち せる!

一色銀河の新刊。なんと魔女っ子もの、しかもTS!!
舞台は現代日本。ヒロインの魔女っ子が倒し損ねた魔物に殺されてしまう主人公。そのままだと死んでしまうところだったが、ヒロインの使い魔である女の子の身体に魂だけを移し、なんとか一命を取り留めたが...と言うお話。

自分の中では、一色銀河 = 熱血野球のイメージが強烈にあって、このテーマで一色銀河が書いた事にビックリ。前々作は野球と全く関係無かったけど...やっぱりデビュー作が好きだったからかなぁ。そんな訳で一体どんな展開になるのか想像もつかなかったんですが...テーマは違えど、作風はあんまり変わらず、読み終わって一安心。普通に熱血風味でした。

TSモノって変化した性別をネタにする展開が多いかと思います。この作品にもあるけど、分量的には少なくて、寧ろあまり性別を意識させない作りになってます。ラブコメ要素も少なかったし...ひたすらヒロインの成長に重点を置いた感じ。ヒロインは小学生バリの見た目をした超人見知りの魔女見習いで、どうにも勇気が出せない彼女を主人公が支える展開が良い感じでした。ライバルの魔女っ子も登場するし、このテーマでもキッチリと熱血展開に持って行くあたり、流石だなぁと。

しかし、ラストのオチには噴いた。この後どーすんだろ。と言うか、続くんだろうか...。ここで終わるのもアリな結末だったけど、どうなることやら。